山口県の空き家0円物件(無料)の探し方と注意点

山口県の空き家0円物件(無料)の探し方と注意点

「山口県 空き家 無料」「空き家 無料 山口県」という検索は、キーワードツールで調べると合わせて月に500件ほどあります。山口県では、0円物件サイトにこれまで54件の掲載がありました。別荘地の土地が中心だった長野県や山梨県と違い、山口県は6割近くが家付きの物件で、下関市に多く掲載されています。ただし、車が敷地まで入れない家や、土地が借地の家、農地とセットの物件もあります。この記事では、0円物件サイトに山口県で掲載された54件を、1件ずつ詳細ページと説明文まで確認して集計しました。その結果をもとに、山口県で0円や低価格の空き家を探す方法と、譲り受ける前に確かめたい点をまとめます。

目次

山口県の0円物件の実例(54件)

0円の空き家・土地の掲載に特化した「みんなの0円物件」を2026年10月2日に確認したところ、山口県でこれまでの掲載は54件でした。状態の内訳は次のとおりです。

状態件数
成約済み46件
取引中止6件
受付停止2件
募集中0件

成約した46件の、掲載から成約までの日数の中央値は84.5日で、12件は30日以内に成約しています。確認した時点では募集中の物件はなく、2026年に入ってからの掲載も3件でした。

掲載のある市町は15で、多いのは下関市(15件)、周南市(7件)、岩国市(5件)、防府市(5件)です。

6割近くは家付き、下関市に多い

各物件の詳細ページと説明文で確かめると、54件のうち32件は家などの建物が付いた物件でした。状態は、成約済み29件、取引中止2件、受付停止1件です。成約した29件の、成約までの日数の中央値は82日で、8件は30日以内に成約しています。家付きの物件が多いのは、下関市(11件)、周南市(5件)、岩国市(4件)、萩市(3件)です。

説明には、次のような物件がありました。

  • 上関町の長島にある大正時代の家:説明には、電気と水道を使えるようにしてあり「今日にでも住める状態です」と書かれていました。
  • 長門市の駅から徒歩1分の一軒家:元は旅館だった建物で、10日で成約しています。
  • 下関市の高台にある2階建ての家:掲載から1日で成約しています。

一方で、家屋が倒壊していると書かれた物件や、住むには大きな修繕が必要とされた物件もあります。築年の欄に年が書かれた21件のうち19件は、1981年より前に建てられています。一般に、1981年6月1日より前に建築確認を受けた建物は、今の耐震基準より前の基準(旧耐震基準)で建てられています。住む前に、耐震性や修繕にかかる費用を確かめておきましょう。

家付きの物件で固定資産税の金額が書かれた12件では、年0円から93,300円までと幅があり、中央値は年2万6千円ほどでした。家付きの物件は、土地だけの物件より毎年の税金が重くなりやすいので、譲り受ける前に確かめましょう。

なお、サイト上の区分が「土地・建物」でも、市に確認したところ建物は存在しないものとされ、建物の登記も消されている物件がありました。気になる物件は、一覧の区分だけで判断せず、詳細ページの説明文も確かめましょう。

家付きの物件で確かめたいこと

山口県の家付きの物件の説明には、次のような点が書かれていました。

  • 車が敷地まで入れない:家付き32件のうち9件の説明に、車で敷地に入れない、軽自動車しか入れない、駐車場がないといった記載がありました。細い道や階段の先に建つ家もあります。近くで駐車場を借りられるかも確かめましょう。
  • トイレや水回り:汲み取り式のトイレや、井戸水・地下水を使う家があります。下水道が来ていても、つながっていない家もありました。
  • 土砂災害の区域:説明に土砂災害警戒区域と書かれた物件が2件ありました。そのうち1件では、県のがけ条例が適用されるおそれがあるうえ、仮に適用されなくても同じ場所に建て替えることはできないと思うと、所有者の見解が書かれていました。建て替えができるかどうかは、県や市の建築の窓口で確かめましょう。
  • 登記の手続き:建物が未登記だったり、相続の登記がまだだったりする物件もあります。登記の手続きをどちらが行うかを、事前に所有者と決めておきましょう。
  • 家財の片付け:家具や家電が残ったまま譲られる物件が多くあります。そのまま使えるものもありますが、処分の費用を誰が負担するかを決めておきましょう。

建物だけ譲られる借地の家(下関市の2件)

下関市には、建物は譲られても、土地は借りている(借地)という家が2件ありました。どちらも成約済みです。

  • 1件は、土地料が月5,250円で、土地の契約は30年の普通賃貸借、連帯保証人が必要と書かれていました。
  • もう1件は、権利金や土地料などの条件は、会ったうえで示したいと書かれていました。

借地の家は、建物が0円でも、土地料を払い続ける必要があります。土地の契約の期間や更新の時期、建物を取り壊して返す必要があるかも、確かめておきましょう。

土地の0円物件は農地や山林が多い

家が付いていない土地の22件(廃屋や倉庫が残る土地を含みます)では、地目に田か畑を含むものが10件、原野か山林を含むものが8件ありました。

田や畑を取得するには、農地法の許可が必要になることがあります。山口県の掲載でも、2件は「農業者限定」とされ、農業委員会の許可が必要なため近くで農業をしている人に譲りたいと書かれていました。一方で、農業委員会から「非農地証明」を取得済みと書かれた土地もあります。

土地は、持っているだけで費用がかかることもあります。取引中止になったある土地では、固定資産税が年7万円、草刈りの費用が年30万円かかると書かれていました。反対に、敷地内の電柱の使用料などの収入があると書かれた物件も3件(うち1件は家付き)ありました。

空き家バンクで低価格の物件を探す

0円物件サイトでは確認時点で募集中の物件がなかったので、市町の空き家バンクもあわせて確認しましょう。山口県の「空き家バンク担当窓口のご案内」のページ(更新日2024年1月17日)には、下関市・周南市・萩市・岩国市など18市町の担当窓口が載っています。

アットホームが運営する「空き家バンク」のサイトで売買物件が表示される山口県の市町は、萩市(56件)、美祢市(55件)、柳井市(54件)など7市町で、合計260件でした。2026年10月2日に当サイトで価格を集計した結果は次のとおりです。

価格件数
0円0件
100万円以下55件
100万円超〜300万円85件
300万円超〜500万円59件
500万円超61件

260件のうち246件は戸建で、そのうち50件は100万円以下でした。戸建で最も安いのは平生町の30万円、次が柳井市の35万円です。0円の物件はありませんでしたが、アットホームに載っている7市町では、100万円以下の戸建が多く見つかります。下関市や周南市のように、ここに載っていない市町の空き家バンクは、それぞれのサイトで確認してください。

下関市の空き家バンク活用促進改修補助金(空き家バンクの家を贈与で取得した場合も対象)

0円物件の掲載が最も多い下関市には、空き家バンクの家を取得した人への改修の補助があります(市のページの更新日は2026年7月30日、当サイトの確認日は2026年10月2日)。

  • 対象になる家:下関市の空き家バンクに登録された一戸建ての住宅。
  • 対象になる人:空き家バンクの物件の登録者から、令和8年4月1日以降に、売買契約か贈与契約で家を取得し、所有権の移転登記から1年がたっていない人で、その家に住んでいるか住む予定の人。個人に限られ(法人や団体は対象外)、市税の滞納がないことや、3親等以内の親族などから取得していないことも条件です。
  • 対象になる工事:市が定める改修工事で、市内の業者が請け負うもの。国・県・市のほかの補助を受けて改修した箇所や、住まいに使わない箇所の工事は対象外です。
  • 補助額:工事の費用の2分の1で、上限は50万円。
  • 注意点:受付は令和9年2月26日までの先着順です。交付が決まる前に契約したり始めたりした工事は対象外です。工事が終わったら、完了から30日以内か、その年度の2月末日のどちらか早い日までに報告が必要です。住む予定の人は、住民票をその家に移すことが支払いの条件で、同じ家について1回限りです。

この補助は、贈与契約で取得した場合も対象になると市のページに書かれているので、空き家バンクの家を0円で譲り受ける場合も対象になりえます。ただし、空き家バンクに登録された家を、その登録者から取得することが前提です。下関市の空き家バンクに0円で譲りたいという家が載っているかは、時期によって変わるので、市の空き家バンクのページで確かめてください。0円物件サイトやジモティーで見つけた家は、空き家バンクの登録物件でなければ対象にならないと考えられます。使いたい場合は、契約や工事の前に市の住宅政策課に相談しましょう。

なお、下関市の空き家バンクでは、物件の所在地と所有者の連絡先は、利用登録をした人に市から知らされます。交渉や契約は当事者どうしで行い、市は関わりません。市は、宅地建物取引業者の仲介を通すことをすすめています(仲介の場合は手数料がかかります)。

また、東京23区に住んでいたか通勤していた人が移住する場合など、条件を満たせば国の移住支援金を使える市町もあります(例:萩市の移住支援金)。

民間サイトで探す

  • みんなの0円物件:山口県のページで物件を確認できます。確認時点では募集中の物件がなかったので、新着を定期的に確認しましょう。家付きの物件は、早いと数日から1か月ほどで成約しています。
  • ジモティー:山口県の不動産で「譲り」と検索すると、67件と表示されました。「10円でお譲りします」とする中古戸建や土地の投稿が多く、「所有権移転登記費用弊社負担」と書かれた投稿もあります。ほかに、「物件価格は0円」とする家屋や土地、十数万〜数十万円の戸建、「3年後無償譲渡」とする賃貸、家賃の安い賃貸の募集も混ざっています。所有権を譲り受けられる物件かどうか、ほかにかかる費用はないかを、投稿の本文で確かめましょう。
  • アットホームの空き家バンク:一部の市町の空き家バンクの物件をまとめて検索できます。

北海道でも、0円物件サイトの掲載の7割以上が家付きの物件でした(北海道の空き家0円物件の探し方)。家付きの0円物件を比べるときの参考にしてください。

0円でもかかる費用

物件が0円や低価格でも、次の費用がかかります。

  • 登録免許税:無償で譲り受けた(贈与による)所有権の移転登記では、固定資産税評価額の2%です。買った場合の税率は、国税庁の税額表で確認してください。
  • 不動産取得税:有償か無償かに関わらず、取得した人にかかります。税率や、かからない場合(免税点)の条件は、県の税務担当の窓口で確認してください。
  • 贈与税:個人から無償で譲り受けた場合は贈与にあたり、その年にもらった財産の評価額の合計が110万円を超えると贈与税がかかります(110万円以下ならかからず、申告も不要です)。評価額が高い家や広い土地の場合は確かめておきましょう。
  • 司法書士への報酬:登記を依頼する場合にかかります。山口県の掲載でも、登記の費用として「10万前後」を取得する人に負担してほしいと書かれた土地がありました。
  • 仲介手数料:空き家バンクの物件を不動産事業者の仲介で買う場合などにかかることがあります。
  • 固定資産税・土地料:持っている間、毎年かかります(固定資産税は評価額が低いとかからない場合もあります)。借地の家では土地料も加わります。

みんなの0円物件の利用規約でも、登記費用や固定資産税の精算金などの実費は、物件を取得する人の負担となる場合があると定めています。税金の詳しいしくみは空き家を手放したい人へ|0円で譲る方法と手順の「譲るときの契約・登記・税金」の節で、譲る側・受け取る側の両方から解説しています。

掲示板やマッチングサイトの投稿には、所有者の連絡先など個人の情報が含まれることがあります。当サイトでは、こうした情報はそのまま紹介していません。0円物件のしくみや注意点は、空き家0円物件(差し上げます)とは?探し方と注意点もあわせてご覧ください。

よくある質問

Q1. 山口県で家付きの0円物件はありますか?

0円物件サイトでは、これまでに家付きの物件が32件掲載され、29件が成約しています。ただし、2026年10月2日の確認時点では、募集中の物件はありませんでした。家付きの物件は早く成約することが多いので、新着を定期的に確認しましょう。あわせて市町の空き家バンクも確認すると、アットホームに載っている7市町だけでも、100万円以下の戸建が50件ありました。

Q2. 下関市の空き家を0円で譲り受けた場合、補助は使えますか?

下関市の改修の補助は、空き家バンクの家を、物件の登録者から売買か贈与で取得した人が対象です。空き家バンクに登録された家を0円で譲り受けた場合も、贈与契約で取得していれば対象になりえます。ただし、工事は市内の業者に頼むこと、交付が決まる前に工事を始めないことなどの条件があります。受付は先着順なので、契約や工事の前に市の住宅政策課に相談しましょう。

Q3. 山口県の空き家を手放したい場合はどうすればいいですか?

市町の空き家バンクに登録する、0円物件サイトに載せる、隣の土地の所有者に譲るなどの方法があります。手順や税金は空き家を手放したい人へ|0円で譲る方法と手順にまとめています。

まとめ

山口県では、0円物件サイトにこれまで54件の掲載があり、6割近くが家付きの物件で、下関市に多く掲載されています。ただし、確認時点で募集中の物件はなく、家付きの物件の多くは1981年より前の建物で、車が入れない家や借地の家もありました。家付きの物件を探すなら、市町の空き家バンクで100万円以下の戸建もあわせて探しましょう。下関市のように、空き家バンクの家を贈与で譲り受けた場合も対象になる補助もあるので、契約の前に確かめておくと安心です。

参考情報

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