茨城県の空き家0円物件(差し上げます)の探し方と注意点

茨城県の空き家0円物件(差し上げます)の探し方と注意点

「空き家 差し上げます 茨城」といった検索は、キーワードツールで調べると一定の数があります。茨城県は、0円物件サイトへの掲載が兵庫県や埼玉県より多い県です。ただし、その多くは建物のない土地で、建物付きの0円物件はこれまでの63件中11件でした。この記事では、0円物件サイトに茨城県で掲載された63件と、市町村の空き家バンクに載っている売買217件の価格を集計した結果をもとに、茨城県で0円や低価格の空き家を探す方法をまとめました。市町村の補助を使うときに気をつけたい条件も紹介します。

目次

茨城県の0円物件の実例(63件)

0円の空き家・土地の掲載に特化した「みんなの0円物件」を2026年9月29日に確認したところ、茨城県でこれまでに掲載された物件は63件でした。状態の内訳は次のとおりです。

状態件数内訳
成約済み55件土地のみ47件・土地と建物8件
取引中止5件すべて土地のみ
募集中3件すべて土地のみ(常陸太田市・下妻市・石岡市)

サイト上の区分で「土地と建物」になっている物件は8件で、そのうち7件は掲載から90日以内に成約していました。ほかに、区分は「土地のみ」でも、物件の詳細に古い建物(未登記のものを含む)があると書かれた物件が3件あり、建物付きの物件は合わせて11件です。11件はすべて成約済みで、確認した時点で申し込める家付きの0円物件はありませんでした。土地の地目は、山林と宅地が各25件で多く、ほかに畑・雑種地・原野などがあります。

掲載が特に多いのは鉾田市で、17件ありました。次いで坂東市・かすみがうら市(各6件)、石岡市・小美玉市(各4件)の順です。成約した55件の、掲載から成約までの日数の中央値は80日でした。2026年に入ってからの掲載は8件です。

兵庫県(これまでに48件)や埼玉県(17件)と比べても、茨城県の掲載は多い部類です(兵庫県の空き家0円物件の探し方、埼玉県の空き家0円物件の探し方)。ただ、建物のない土地の割合が高いので、「家付きの0円物件に住みたい」という人には、次に紹介する空き家バンクの低価格の物件のほうが現実的な選択肢になります。

空き家バンクで低価格の物件を探す

茨城県では、25市町村がアットホームの運営する「空き家バンク」のサイトに売買物件を載せています。茨城県のページで売買物件が表示される217件の価格を、2026年9月29日に当サイトで集計しました。内訳は、戸建117件、土地98件、事業用の建物2件です。

価格件数
0円0件
100万円以下15件(戸建4件・土地11件)
100万円超〜300万円42件
300万円超〜500万円60件
500万円超98件
価格は「相談」2件

0円の物件はありませんでしたが、100万円以下の物件が15件あります。最も安いのは北茨城市の土地で20万円、戸建では東海村の50万円でした。100万円以下の戸建は、ほかに那珂市(98万円)、北茨城市・石岡市(各100万円)にあります。

市町村別の件数は、笠間市(45件)、北茨城市(21件)、東海村(17件)、常陸太田市(16件)、潮来市(13件)の順に多くなっています。一方、0円物件サイトで掲載が最も多い鉾田市は、このページでは0件でした。鉾田市は市のホームページで空き家バンクの物件を公開しており、確認した時点の登録は2件でした。

県は、市町村の空き家バンクをまとめて検索できるページとして、移住ポータルサイト「Re:BARAKI」の空き家バンクを案内しています。また、県のホームページの「市町村空き家バンク一覧」には、39市町村の窓口と電話番号が載っています。気になる市町村があれば、窓口に直接問い合わせると、サイトに載っていない情報を教えてもらえることもあります。

鉾田市で探す

鉾田市は、0円物件サイトで茨城県の掲載の4分の1以上を占めています。17件のうち13件は地目が宅地で、多くは30〜40坪ほどの小さな区画です。ほかは山林2件・原野1件・雑種地1件でした。建物付きの物件は3件(古い木造住宅など)で、いずれも成約しています。成約した16件の多くは、掲載から3か月前後で決まっています。

市の空き家バンクは、県の宅地建物取引業協会と協力して運営されています。市のページでは、傷みが激しく大規模な修繕が必要な建物(雨漏りや傾きがある、荷物が残っているなど)は、基本的に登録できないとされています。こうした建物は、空き家バンクではなく0円物件サイトや掲示板に出ることもあります。0円物件サイトで家付きの物件を見つけたときは、建物の状態を特に念入りに確かめましょう。

市町村の補助は「空き家バンク経由」が条件の例がある

茨城県のホームページでは、空き家バンクに登録された住宅を買った人やリフォームする人への助成は市町村が行っており、内容は市町村によって異なると案内しています。

たとえば鉾田市と笠間市の制度では、市の空き家バンクを通じた契約や、空き家バンクに登録された物件であることが条件になっています。こうした制度では、0円物件サイトや掲示板で見つけた物件は、同じ市にあっても対象にならないことがあるので注意が必要です。2つの市の制度は次のとおりです。

市修繕の補助取得・居住の補助主な条件
鉾田市修繕費の2分の1(最大50万円。10万円未満の工事は対象外)5年以上住んだ世帯に一律10万円市の空家バンクを通じた契約(修繕費は「売買」のみ)、住民票を移す、世帯主が20歳以上60歳未満
笠間市修繕費の2分の1(最大50万円)取得対価の3%(最大30万円、居住誘導区域などは最大50万円)市の空家・空地バンクの登録物件(空地=土地のみは対象外)、取得から1年以内の修繕、10年以上(取得の補助は5年以上)住む、予算の範囲内

鉾田市の修繕費の補助は、令和8年度の受付が2026年6月1日から9月30日までの期間に設けられていました。次の受付時期は市の都市計画課に確認してください。笠間市では、取得の補助は売買契約から30日以内、修繕の補助は工事を始める14日前までに申請する必要があり、手続きの順番を間違えると使えなくなります。どちらの市でも、物件を決める前に窓口に相談しましょう。

笠間市の取得の補助は、取得にかかった金額の3%なので、0円に近い物件では補助額も小さくなります。一方、修繕の補助は取得の価格に関係なく使えます。低価格の物件を買って直す場合には、こちらのほうが大きな助けになります。東京23区に住んでいたか通勤していた人が移住する場合など、条件を満たせば国の移住支援金を使える市町村もあります(例:境町の移住支援金)。

民間サイトで探す

  • みんなの0円物件:茨城県のページで市町村ごとに物件を確認できます。家付きの物件は出ても数か月以内に決まることが多いので、新着を定期的に確認しましょう。
  • ジモティー:茨城県の不動産で「譲り」と検索すると90件出てきました。ただし、何年か住むと無償で譲り受けられる「譲渡型賃貸」、物件価格は0円でも成約時に別の費用がかかる事業者の投稿、1万円や10万円での売買、田畑の譲渡などが混ざっています。0円で所有権を譲り受けられる物件かどうか、ほかにかかる費用はないかを、投稿の本文で確かめましょう。
  • アットホーム・LIFULL HOME’Sの空き家バンク:市町村の空き家バンクの物件をまとめて検索できます。上の集計はアットホームのものです。

0円・低価格の物件で確かめたいこと

安い物件は、安い理由があることが多いものです。申し込む前に、次の点を確かめましょう。

  • 建物の状態:雨漏りやシロアリの被害、水回りの傷みなど。修繕にいくらかかるかを見積もってから判断しましょう。県は、リフォームの無料相談会や、有償の専門家派遣(いばらき安心リフォーム支援隊)を案内しています。
  • 土地の種類:畑や山林、原野は、使い道が限られます。農地を取得するには、農地法の許可や届出が必要になることがあります。
  • 家が建てられるか:宅地であっても、市街化調整区域などでは、家を建てたり建て直したりできないことがあります。市町村の建築や都市計画の窓口で確認できます。
  • 残置物の片付け:家具や家財が残ったまま譲られる物件もあります。処分の費用を誰が負担するかを事前に決めておきましょう。
  • 草刈りや管理の手間:樹林や原野は、取得した後も草刈りや木の管理が必要です。電柱の敷地料のように、土地に付いている契約を引き継ぐ場合もあります。

0円でもかかる費用

物件が0円や低価格でも、次の費用がかかります。

  • 登録免許税:無償で譲り受けた(贈与による)所有権の移転登記では、固定資産税評価額の2%です。買った場合の税率は、国税庁の税額表で確認してください。
  • 不動産取得税:有償か無償かに関わらず、取得した人にかかります。税率や、かからない場合(免税点)の条件は、県の税務担当の窓口で確認してください。
  • 贈与税:個人から無償で譲り受けた場合は贈与にあたり、その年にもらった財産の評価額の合計が110万円を超えると贈与税がかかります(110万円以下ならかからず、申告も不要です)。評価額が高い家や広い土地の場合は確かめておきましょう。
  • 司法書士への報酬:登記を依頼する場合にかかります。
  • 仲介手数料:空き家バンクの物件を不動産事業者の仲介で買う場合や、事業者の仲介で0円物件を譲り受ける場合にかかります。
  • 固定資産税・都市計画税:持っている間、毎年かかります。

古い建物では、修繕や解体に大きな費用がかかることもあります。税金の詳しいしくみは空き家を手放したい人へ|0円で譲る方法と手順の「譲るときの契約・登記・税金」の節で、譲る側・受け取る側の両方から解説しています。

掲示板やマッチングサイトの投稿には、所有者の連絡先など個人の情報が含まれることがあります。当サイトでは、こうした情報はそのまま紹介していません。0円物件のしくみや注意点は、空き家0円物件(差し上げます)とは?探し方と注意点もあわせてご覧ください。

よくある質問

Q1. 茨城県で家付きの0円物件はありますか?

0円物件サイトでは、これまでに建物付きの物件が11件(サイト上の区分で「土地と建物」の8件と、区分は「土地のみ」でも古い建物がある3件)掲載され、すべて成約しています。2026年9月29日に確認した時点で申し込める家付きの0円物件はありませんでした。家付きの物件は数か月で決まることが多いので、新着を定期的に確認するか、空き家バンクの100万円以下の戸建(確認時点で4件)もあわせて探しましょう。

Q2. 0円物件サイトで見つけた空き家に、市町村の補助は使えますか?

市町村によって異なります。鉾田市や笠間市の制度のように、市の空き家バンクを通じた契約や、空き家バンクに登録された物件であることを条件にしている例があります。その場合、0円物件サイトや掲示板で見つけた物件は対象にならないことがあります。取得の前に、物件のある市町村の窓口に確認しましょう。

Q3. 茨城県の空き家を手放したい場合はどうすればいいですか?

市町村の空き家バンクに登録する、0円物件サイトに載せる、隣の土地の所有者に譲るなどの方法があります。ただし、傷みの激しい建物は空き家バンクに登録できない市町村もあります。笠間市のように、空き家バンクに登録した物件の家財の処分費を補助している市もあります。手順や税金は空き家を手放したい人へ|0円で譲る方法と手順にまとめています。

まとめ

茨城県では、0円物件サイトにこれまで63件の掲載があり、兵庫県や埼玉県よりも多い部類です。ただし建物付きの物件は11件で、多くは山林や小さな宅地などの土地です。2026年9月29日時点で申し込める家付きの0円物件はありませんでした。市町村の空き家バンクには0円の物件はありませんが、100万円以下の物件が15件あり、戸建では東海村の50万円が最も安い物件です。市町村の補助には空き家バンク経由の取得が条件のものがあるので、低価格の物件と補助を組み合わせて探し、修繕費や登記の費用も含めた総額で判断しましょう。

参考情報

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