東京都の空き家0円物件(差し上げます)の探し方と注意点

東京都の空き家0円物件(差し上げます)の探し方と注意点

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「空き家 譲ります 東京」「空き家 もらってください 東京」といった東京都の0円物件に関する検索は、キーワードツールで調べると合わせて月に2,000件以上あります。ただ、東京都で0円の空き家は多くありません。この記事では、東京都内で0円物件を探せる場所を紹介します。奥多摩町の「0円空家バンク」や、住み続けると家が譲られる町営住宅、0円物件サイトに東京都で掲載された物件の実例を、公式サイトや掲載ページで確認した内容をもとにまとめました。

目次

東京都の0円物件は多摩地域に限られる

0円の空き家・土地の掲載に特化した「みんなの0円物件」を2026年9月26日に確認したところ、東京都でこれまでに掲載された物件は10件でした。所在地は次のとおりです。

所在地件数
八王子市4件
町田市3件
奥多摩町1件
日野市1件
小平市1件

23区の物件は1件もありませんでした。10件のうち7件は建物のない土地だけの物件で、傾斜地や山林と書かれたものもあります。また、10件とも成約済み・受付停止・取引中止のいずれかで、確認した時点で申し込める物件はありませんでした。

東京都内の土地は地方より買い手がつきやすく、0円で手放す所有者は少ないと考えられます。実際に掲載された物件も、多摩地域の傾斜地や山林など、売りにくい事情がありそうな物件が中心でした。東京都で0円物件を探すなら、「多摩地域で、出てきたらすぐ動く」という前提で考えたほうが現実的です。

奥多摩町の制度で探す

東京都の自治体で、0円の譲渡や家の譲与を制度にしているのが奥多摩町です。町の公式サイトで確認できた制度は次の3つです。

0円空家バンク

奥多摩町は、手放したい物件を登録する「0円空家バンク」を設けています(町のページの更新日は2023年8月10日)。所有者が登録した物件を、使いたい人とつなぐ仕組みで、町がマッチングを行います。

通常の空家バンクには年齢や定住の条件があります。0円空家バンクは、その条件に合わない人や、アトリエ・倉庫・別荘などを探している人も利用できます。ただし、町による物件の案内はないため、申し込む前に自分で現地を見ておくことが条件です。契約や登記にかかる費用は、譲り受ける人が負担します。

2026年9月26日に確認した時点では、「現在、0円空家バンク登録物件はございません」と書かれていました。登録があれば町のページに載るため、ときどき確認するとよいでしょう。

住み続けると家が譲られる町営住宅(譲与型住宅)

奥多摩町には、町の住宅に長く住み続けると、その家が無償で譲られる制度もあります。

住宅主な入居の条件使用料譲られる条件
若者定住応援住宅①40歳以下の夫婦 ②中学生以下の子どもがいる世帯建物の評価額で決まる(過去の相場は月6,000〜13,000円)自分の住まいとして15年以上続けて住む
いなか暮らし支援住宅①45歳以下の夫婦 ②高校生以下の子どもがいる世帯建物の評価額で決まる(過去の相場は年1,000〜40,000円)自分の住まいとして15年以上続けて住む
町営子育て応援住宅43歳以下で中学生以下の子どもがいる世帯、地域活動に積極的に参加すること現在の公式ページに記載なし22年間住む

※条件は奥多摩町の公式ページから抜粋しています。若者定住応援住宅といなか暮らし支援住宅の①②は、町のページに並べて書かれているだけで、両方が必要か、どちらか1つでよいかは書かれていません(町営子育て応援住宅は「両方に該当すること」と明記)。細かな条件は、募集ごとの要綱か町の窓口で確認してください。

いなか暮らし支援住宅は、空き家を活用した住宅です。2026年9月15日更新の町のページでは、日原地区の1件(奥多摩駅から約9km、車で約20分)の入居者を募集していました。使用料は年21,000円で、空き家のため一部に修繕が必要とされています。申し込みは「仮申込→現地見学→本申込」の順で、役場の窓口への持参か郵送で受け付けています。町営子育て応援住宅は、確認した時点では「現在募集はありません」とされていました。

最初から0円で手に入るわけではありませんが、低い使用料で住みながら、最終的に家を譲り受けられる仕組みです。子育て世帯で奥多摩町への移住を考えているなら、まず検討したい制度です。

奥多摩町の空家バンク

通常の空家バンクは、町に定住したい人に向けて、賃貸と売買の物件を紹介する仕組みです。物件は奥多摩町空家バンクのサイトで見られます。確認した時点では売買物件が230万円から1,700万円で、0円の物件はありませんでした。契約の仲介は、町が案内する奥多摩総合開発株式会社が担当します。

問い合わせ先は、3つの制度とも奥多摩町役場の子育て定住推進課 若者定住推進係(電話0428-83-2310)です。

民間サイトで探す

奥多摩町以外も含めて探すなら、民間のサイトも使います。

  • みんなの0円物件:0円の空き家・土地に特化したサイトです。東京都のページでは、市区町村ごとに物件を絞り込めます。先ほどの10件もここで確認しました。新しい物件が出たときに見逃さないよう、定期的にチェックしましょう。
  • 家いちば:売り手と買い手が直接やり取りする不動産の掲示板です。東京都のエリアページの1ページ目には、あきる野市の500万円から江戸川区の4,600万円までの物件が並び、0円の物件はありませんでした。低価格帯の物件を探す手段として使えます。
  • ジモティー:東京都のページで「空き家」と検索すると、上位には23区の賃貸や売買の物件が多く並び、無料の投稿は見当たりませんでした。「0円」「無料」などの言葉を加えて絞り込むと探しやすくなります。

空き家バンクを運営している都内の区市町村は、東京都の空き家バンク一覧|対象区市町村と探し方にまとめています。0円に限らず安い物件を探すなら、あわせて確認してください。

0円でもかかる費用

物件が0円でも、手に入れるときと持ち続けるときに費用がかかります。

  • 登録免許税:無償で譲り受けた(贈与による)所有権の移転登記では、固定資産税評価額の2%です。
  • 不動産取得税:東京都主税局の案内では、有償か無償かに関わらず、取得した人にかかります。2027年3月31日までの取得なら税率は土地と住宅が3%です。宅地は課税標準が評価額の2分の1になり、免税点(2026年4月1日以降の取得で、土地16万円、新築以外の家屋34万円)に満たなければかかりません。
  • 贈与税:個人から無償で譲り受けた場合は贈与にあたり、その年にもらった財産の評価額の合計が110万円を超えると贈与税がかかります(110万円以下ならかからず、申告も不要です)。評価額が高い家や広い土地の場合は確かめておきましょう。
  • 司法書士への報酬:登記を依頼する場合にかかります。
  • 固定資産税・都市計画税:持っている間、毎年かかります。

奥多摩町の0円空家バンクでも、契約や登記の費用は譲り受ける人の負担とされています。古い空き家では修繕や解体に大きな費用がかかることもあるため、物件の価格だけでなく、手に入れた後の費用まで含めて考えましょう。

東京都の0円物件で確認したいこと

東京都の0円物件は、土地だけの物件や傾斜地、山林が多いのが特徴です。申し込む前に、次の点を確認しましょう。

  • 家を建てられる土地か:土地によっては、建物を建てられない、または建て替えできない場合があります。市区町村の都市計画や建築指導の窓口で確認できます。
  • 境界が決まっているか:みんなの0円物件に掲載された奥多摩町の物件には、「境界未確定」と書かれていました。境界があいまいなままだと、隣の土地の所有者ともめる原因になります。
  • 現地を見たか:奥多摩町の0円空家バンクも、自分で現地を見ることを条件にしています。写真や説明文だけで決めないでください。
  • 契約を書面に残したか:個人同士のやり取りでも、どの費用を誰が負担するかを含めて書面にしましょう。

掲示板やマッチングサイトの投稿には、所有者の連絡先など個人の情報が含まれることがあります。当サイトでは、こうした情報はそのまま紹介していません。0円物件のしくみや注意点は、空き家0円物件(差し上げます)とは?探し方と注意点で詳しく解説しています。

ここまで紹介した物件の多くは土地だけですが、家が付いた0円物件では、前の持ち主の家具や家電などが残ったまま(残置物あり)で譲られることがあります。残置物の扱いは物件ごとに異なり、引き取ることが条件の場合もあります。そうした物件では、住み始める前や改修の前に片付けが必要になり、量が多いとご自身だけで運び出すのは大変です。不用品の回収や空き家の片付けを頼む業者を探す方法のひとつに、ぽいみつがあります。株式会社ロイドが運営する一括見積もりのサービスで、回収したいものの量や建物の種類、回収場所を入力すると、対応できる複数の業者にまとめて見積もりを依頼できます。公式サイトによると、利用と見積もりは無料で、全国の業者と提携しているとされています。申し込むと対応できる業者から電話で連絡があり、作業を頼む場合の料金は、それぞれの業者と直接決めます。

長く手入れされていない家や土地では、敷地に草が伸びていることもあります。草刈りを頼む先としては、シェアリングテクノロジー株式会社が運営する草刈り110番があります。全国47都道府県を対応エリアとしており、近くの加盟店を紹介してもらえると案内されています。ただし、対応エリアや加盟店によっては、記載の条件で対応できない場合があるとされています。現地調査・見積もりは無料と案内されていますが、地域や加盟店、現場の状況によっては費用がかかる場合もあるため、申し込むときに確かめてください。

よくある質問

Q1. 東京23区に0円の空き家はありますか?

みんなの0円物件で東京都の掲載物件を確認したところ、10件すべてが多摩地域(八王子市・町田市・奥多摩町・日野市・小平市)で、23区の物件はありませんでした。23区は土地の需要が高く、0円で手放す所有者が少ないためと考えられます。23区で探すなら、0円にこだわらず、低価格の物件や空き家バンクも候補に入れましょう。同じサイトでは、埼玉県の物件がこれまでに17件掲載されています(埼玉県の空き家0円物件(差し上げます)の探し方と注意点)。

Q2. 家賃5,000円ほどで住める空き家は東京都にありますか?

奥多摩町の若者定住応援住宅の使用料は、過去の相場で月6,000円から13,000円でした。空き家を活用したいなか暮らし支援住宅は、過去の相場が年1,000円から40,000円で、2026年9月に募集していた日原地区の住宅は年21,000円です。どちらも年齢や子どもなどの入居の条件があり、15年以上住み続けると家が譲られます。空きが出るかは時期によるため、町の募集情報を確認してください。

Q3. 東京都の空き家を手放したい場合はどうすればいいですか?

奥多摩町の物件なら、0円空家バンクに登録する方法があります。ほかの地域でも、隣の土地の所有者に譲る、0円物件サイトに載せるなどの方法があります。手放すときの手順や税金は、空き家を手放したい人へ|0円で譲る方法と手順にまとめています。

まとめ

東京都で0円物件を探せる場所として、奥多摩町の0円空家バンク、住み続けると家が譲られる町営住宅、みんなの0円物件・家いちば・ジモティーを紹介しました。東京都の0円物件は多摩地域の土地が中心で、23区ではほぼ見つかりません。出てきてもすぐに成約することが多いため、定期的に確認しましょう。0円でも登記や税金の費用はかかります。家を建てられる土地か、境界が決まっているかも、申し込む前に確かめてください。

参考情報

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