三重県の空き家0円物件(無料)の探し方と注意点

三重県の空き家0円物件(無料)の探し方と注意点

三重県では、0円の空き家・土地を集めたサイトにこれまで46件の掲載がありました。そのうち21件は伊賀市の物件で、16件は家の付いていない土地(うち9件は分譲地や住宅団地の区画)です。家などの建物が付いた物件は18件で、青山高原の別荘や、志摩市・南伊勢町の海の近くの家もありました。ただし、車で家まで入れない家や、別荘地の管理費がかかる土地も含まれていました。「空き家 譲ります 三重県」という検索も、キーワードツールで調べると月に500件ほどあります。この記事では、0円物件サイトに三重県で掲載された46件を、1件ずつ詳細ページと説明文まで確認して集計しました。その結果をもとに、三重県で0円や低価格の空き家を探す方法と、譲り受ける前に確かめたい点をまとめます。

目次

三重県の0円物件の実例(46件)

0円の空き家・土地の掲載に特化した「みんなの0円物件」を2026年10月3日に確認したところ、三重県でこれまでの掲載は46件でした。状態の内訳は次のとおりです。

状態件数
成約済み36件
募集中6件
取引中止2件
受付停止2件

成約した36件の、掲載から成約までの日数の中央値は81.5日です。30日以内に成約した物件が8件ある一方で、2年以上かかった物件もありました。2026年に入ってからの掲載は12件で、すでにこれまでで最も多い年になっています。

掲載のある市町は13で、最も多いのは伊賀市(21件)です。次いで津市と志摩市が各6件でした。46件のうち、およそ半数が伊賀市の物件ということになります。

伊賀市は分譲地の土地が多い

伊賀市の21件のうち、16件は家の付いていない土地でした。説明に分譲地や住宅地、団地の区画と書かれたものが9件あり、「40年位前の土地ブームの際に購入した」「親が平成2年に購入し現在に至るまで未利用です」のように、親の代に買って使わないままになった土地が目立ちます。

家の付いていない土地28件(三重県全体)の、成約までの日数の中央値は63日でした。伊賀市の土地にも、6日や11日で成約したものがあります。

一方で、次のような土地もありました。

  • 草木が生い茂った土地:「管理会社が無くなり、現在は草木が生い茂っています」と書かれた土地や、隣の家の人が畑を作っているようだと書かれた土地がありました。
  • 場所がはっきりしない原野:山道が倒木や崩れで車で入れず、土地の場所の特定が難しいと書かれた原野がありました。市の条例により、この地区では建物を建てられないとされています。

伊賀市の土地で固定資産税の額が書かれたものは、0円や課税なしが2件、年9,191円から15,500円が3件でした。

家付きは18件、別荘や海辺の家も

各物件の詳細ページと説明文で確かめると、46件のうち18件は家などの建物が付いた物件でした。状態は成約済み14件、募集中3件、受付停止1件です。成約した14件の、成約までの日数の中央値は170日で、土地より時間がかかっています。

築年が書かれた12件のうち、8件は1925年頃から1977年に建てられたもので、1981年より前でした。残りの4件は1981年から1992年の建築です(1981年築の家は、6月1日の前か後かで基準が変わるので、築年だけでは判断できません)。ほかにも、「築67年」「60年以上は経過」と説明に書かれた家があります。一般に、1981年6月1日より前に建築確認を受けた建物は、今の耐震基準より前の基準(旧耐震基準)で建てられています。

説明には、次のような物件がありました。

  • 志摩市の土地3筆と建物2棟:海まで徒歩1分で、1棟は家財道具が揃っていて「すぐに住めると思います」と書かれていました。48日で成約しています。
  • 伊賀市の青山高原の別荘:1992年築で、水は井戸水です。別荘地のため管理費が年32,000円かかり、冬は道や水道が凍結すると書かれていました。19日で成約しています。
  • 鳥羽市の海まで50mほどの一戸建て:1925年頃の建築で、以前シロアリの被害があり、10年ほど前に駆除したと書かれていました。39日で成約しています。

住宅のほかに、紀北町の元倉庫(鉄骨の2階建て)や、多気町の駅前の店舗兼住居もありました。

家付きの物件で確かめたいこと

三重県の家付きの物件の説明には、次のような点が書かれていました。

  • 車で家まで入れない:南伊勢町の2件は、車で建物まで入れないと書かれていました。1件は、幅1.5mほどの細道を150〜200m歩く必要があるとされ、成約までに804日かかっています。松阪市の家も、道が狭く普通車では入れないとされていました。引っ越しや工事の車がどこまで入れるかは、現地で確かめましょう。
  • トイレが汲み取り式・水が井戸:家付き18件のうち5件(伊賀市2件・南伊勢町・松阪市・鳥羽市)は、トイレが汲み取り式と書かれていました。確認時点で募集中だった松阪市の廃屋は、水が井戸で、井戸が枯れている可能性や、上水道を引けない可能性があるとされていました。水回りがどうなっているかは、物件ごとに確かめましょう。
  • 建物が登記されていない・鍵がない:南伊勢町の2件や松阪市の廃屋などは、建物(または一部の棟)が未登記と書かれていました。玉城町の家と津市の別荘は、鍵がなく中を確認できていないとされていました。津市の別荘は、相続の登記が済んでいないことや、抵当権(残っている借金はなく、抹消して渡す予定)があることも書かれていました。
  • 建て替えができるか・道路:伊賀市の古民家には「再建築不可(リフォーム可)」と書かれていました。確認時点で募集中だった松阪市の廃屋は、市街化調整区域ですが市役所に確かめて建て直しはできるとされる一方で、道路に接しているのは用水路の側だけとされていました。建て替えや増築を考えている場合は、市町の窓口で確かめましょう。
  • 土地が借地:多気町の駅前の店舗兼住居は、建物だけの譲渡で、土地は借地でした。地主に年14,410円の借地料を払っているとされ、建物の相続の登記もされていませんでした。
  • 解体の費用:松阪市の傷みの大きい家は、解体の見積もりが500万円くらいと書かれていました。多気町の店舗兼住居も、解体の見積もりは約200万円を超えるとされています。伊賀市の平屋には、離れと塀の解体が必要という条件が付いていました。

土地で確かめたいこと

家が付いていない土地の28件では、地目が宅地だけのものが11件、山林・原野を含むものが11件でした。説明には、次のような点が書かれていました。

  • 別荘地・団地の費用:志摩市の別荘地の土地は、固定資産税は0円でも、管理費が年3万円台かかると書かれていました(原文は「年間3,4000円ほど」)。明和町の団地の土地は、排水を集中浄化槽に流すために、初回に加盟金50万円、毎月5,500円がかかるとされ、成約までに697日かかっています。
  • 共有の持分:伊勢市の8,235㎡の山林は、所有者が持っているのは2分の1の持分で、ほかに共有者が2人いると書かれていました。津市にも、1筆が270分の3の持分という山林がありました。持分だけを譲り受けても、土地全体を自由に使えるわけではありません。
  • 経緯や境界がはっきりしない:津市の山林には、「父親が原野商法に引っかかって購入したもの」と書かれたものがありました。志摩市の山林は、境界の確認を長い間していないとされていました。
  • 道路に面しているか:四日市市の土地は、幅1.2mほどの道しかなく、建物を建てるのに必要な道路に面しているか(接道)がわからないと書かれていました。固定資産税は年50,200円とされています。

土地の固定資産税は、0円や課税なしと書かれたものが6件、年4,634円から50,200円と書かれたものが8件でした。

空き家バンクで探す

0円物件サイトでは確認時点で募集中の物件が6件だったので、市町の空き家バンクもあわせて確認しましょう。三重県の移住ポータルサイト「美し国みえ 移住ポータルサイト」の空き家バンクのページでは、県内の空き家バンクの物件をまとめて検索でき、29市町から選べます。

アットホームが運営する「空き家バンク」のサイトでは、三重県から15市町が参加しています。2026年10月3日に売買物件を確認すると、214件が表示されました。多いのは南伊勢町(51件)、四日市市(38件)、紀北町(34件)、名張市(29件)、津市(15件)です。

  • 種類は、戸建てが160件、土地が53件、事業用の建物が1件でした。
  • 価格が100万円以下の物件は37件(戸建て21件・土地16件)で、多いのは名張市(11件)、紀北町と南伊勢町(各9件)です。最も安い物件は25万円でした。
  • 0円の物件はありませんでした。

0円物件サイトで最も多かった伊賀市は、アットホームでは9件の表示でした。伊賀市には「伊賀流空き家バンク」という専用のサイトもあります。アットホームに物件が出ていなくても、市町の空き家バンクに物件がないとは限らないので、県のポータルサイトや各市町のサイトもあわせて確認しましょう。

伊賀市・南伊勢町の補助は購入や空き家バンク経由が前提、志摩市は所有が条件

三重県の市町には、空き家の取得や改修への補助があります。当サイトで確認した伊賀市の取得の補助と南伊勢町の改修の補助は、購入や空き家バンクでの成約が前提なので、0円物件サイトなどで0円で譲り受けた場合は使えないと考えられます。一方、志摩市の改修の補助は、家を自分が所有していることが条件で、取得の方法の定めは見当たりませんでした(確認日は2026年10月3日。ほかの市町の制度は確認していません)。

市町補助の内容0円で譲り受けた場合の扱い
伊賀市(若者・子育て世帯移住促進中古住宅取得費補助金)中古住宅の取得費の2分の1(39歳以下の若者は上限30万円、中学生以下の子がいる子育て世帯は上限50万円。伊賀市空き家バンクの物件を購入した場合は10万円加算)。市外から転入して3年以内で、5年以上住むことなどが条件2025年4月1日以降に中古住宅を購入した人が対象で、申請には売買契約書の写しが必要。額も取得費の2分の1なので、0円で譲り受けた場合は補助額も0円になる
南伊勢町(空き家バンクリフォーム補助金)10年住む場合はリフォーム費用の全額(上限150万円)、3年住む場合は2分の1(上限50万円)。本人か配偶者が18〜45歳(子どもを育てている場合などは年齢の条件なし)で、所有者が親族でないことなどが条件町の空き家バンクで成約した物件が対象で、申請には空き家バンクを利用した売買か賃貸借の契約書の写しが必要
志摩市(移住促進空き家改修支援事業)改修費の3分の2(上限100万円)。県外からの移住者は、2026年度までの特例で6分の5(上限125万円)改修する家を申請者が所有していることが条件。売買契約書は、登記で建物の名義が申請者だと確認できれば不要

志摩市の補助は、0円で譲り受けた家でも対象になる可能性がありますが、ほかにも条件があります。

  • 6か月以上市外に住んでいた人が転入し、10年以上その家に住むことが条件です。10年たつ前に市外へ転出すると、補助の決定を取り消されることがあります。
  • 家が耐震基準を満たしていること(改修で満たす場合を含む)が必要です。1981年5月以前に建てられた家では、耐震診断を受け、足りなければ耐震補強をする必要があります。
  • 工事は市内の建設業者が行い、着工の前に申請します。2026年度の工事の完了と報告の期限は2027年1月末です。
  • 件数に限りがあります。確認時点のページ(更新日は2025年5月9日)は、見出しが「募集2件」、本文の募集件数が8件で、抽選会や事前申込書の記載もありました。受付の状況は市に確かめましょう。
  • 申請するときに家を所有している必要があるので、譲り受けたら先に名義の変更(所有権の移転登記)を済ませておきましょう。

なお、確認時点で0円物件サイトに志摩市の募集中の物件はありませんでした。

0円物件サイトの三重県の家は、築年が書かれたものでは1981年より前の建築が多いので、耐震の工事まで含めて費用を見積もり、使えるかを工事の前に市に確かめましょう。伊賀市や南伊勢町で探す場合は、年齢や転入の時期などの条件に当てはまれば、市町の空き家バンクで買う物件に補助を使える場合があります。

また、東京23区に住んでいたか通勤していた人が移住する場合など、条件を満たせば国の移住支援金を使える市町村もあります。しくみは移住支援金とは?で、三重県津市の例は津市の移住支援金はいくら?子ども加算は「30万円」で解説しています。

民間サイトで探す

  • みんなの0円物件:三重県のページで物件を確認できます。確認時点で募集中だったのは、伊賀市の土地3件、熊野市の駅から歩ける場所にある2階建ての家、南伊勢町の古家(2棟で1件)、松阪市の築80年の廃屋の6件でした。熊野市の家は「現在住める状態ではありません」と書かれています。2026年に入って掲載が増えているので、新着を定期的に確認しましょう。
  • ジモティー:三重県の不動産で「譲り」と検索すると、80件と表示されました。1ページ目に並んだ投稿(受付終了の一覧を除く)21件のうち、価格が0円から1万円の物件は9件でした。10円や1万円で譲るという投稿のうち3件には、「司法書士売主指定 (10万円前後)」「境界非明示」と書かれていて、価格のほかに司法書士への費用がかかると読めます。0円の土地の投稿には、詳しい内容をほかのサイトで案内するものもありました。最初から所有権を譲り受ける物件か、手数料などほかにかかる費用はないかを、投稿の本文や案内先で確かめましょう。
  • アットホームの空き家バンク:南伊勢町や四日市市、紀北町などの物件が表示されます。

0円でもかかる費用

物件が0円や低価格でも、次の費用がかかります。

  • 登録免許税:無償で譲り受けた(贈与による)所有権の移転登記では、固定資産税評価額の2%です。買った場合の税率は、国税庁の税額表で確認してください。
  • 不動産取得税:有償か無償かに関わらず、取得した人にかかります。税率や、かからない場合(免税点)の条件は、県の税務担当の窓口で確認してください。
  • 贈与税:個人から無償で譲り受けた場合は贈与にあたり、その年にもらった財産の評価額の合計が110万円を超えると贈与税がかかります(110万円以下ならかからず、申告も不要です)。三重県の掲載でも、固定資産税評価額が土地だけで約617万円と書かれた物件がありました(贈与税での土地の評価は、路線価か、固定資産税評価額に一定の倍率をかける方法で計算し、家屋は固定資産税評価額が基準です)。評価額が高い家や広い土地の場合は確かめておきましょう。
  • 司法書士への報酬:登記を依頼する場合にかかります。建物が未登記の物件や、相続の登記が済んでいない物件の手続きも、専門家に相談すると安心です。
  • 仲介手数料:空き家バンクの物件を不動産事業者の仲介で買う場合などにかかることがあります。
  • 解体・改修の費用:古い家や傷みが大きい家では、住めるようにする改修や、解体の費用がかかることがあります。三重県の掲載でも、解体の見積もりが200万円超や500万円くらいと書かれた家がありました。
  • 管理費・浄化槽の費用:別荘地や団地の物件では、固定資産税のほかに、管理費や浄化槽の費用が毎年かかることがあります。
  • 固定資産税:持っている間、毎年かかります。三重県の掲載でも、家付きの物件で年額が書かれた4件は年3,900円から約3万円で、土地では年50,200円と書かれたものがありました。

みんなの0円物件の利用規約でも、登記費用や固定資産税の精算金などの実費は、物件を取得する人の負担となる場合があると定めています。税金の詳しいしくみは空き家を手放したい人へ|0円で譲る方法と手順の「譲るときの契約・登記・税金」の節で、譲る側・受け取る側の両方から解説しています。

掲示板やマッチングサイトの投稿には、所有者の連絡先など個人の情報が含まれることがあります。当サイトでは、こうした情報はそのまま紹介していません。0円物件のしくみや注意点は、空き家0円物件(差し上げます)とは?探し方と注意点もあわせてご覧ください。

よくある質問

Q1. 三重県で家付きの0円物件はありますか?

0円物件サイトでは、これまでに家などの建物が付いた物件が18件掲載され、14件が成約しています。2026年10月3日の確認時点では、熊野市・南伊勢町・松阪市の3件が募集中でした。ただし、車で家まで入れない家や、住める状態ではないと書かれた家もあるので、現地で状態を確かめましょう。市町の空き家バンクもあわせて探すと、選べる物件が増えます。

Q2. 0円で譲り受けた家に、市町の補助は使えますか?

当サイトで確認した伊賀市の取得の補助は購入が前提で、南伊勢町のリフォームの補助は町の空き家バンクで成約した物件が対象なので、0円物件サイトで譲り受けた場合は使えないと考えられます。志摩市の改修の補助は、家を所有していることが条件で取得の方法の定めは見当たりませんでしたが、10年以上住むことや耐震基準などの条件があります。契約や工事の前に、市町の窓口に確かめましょう。

Q3. 三重県の空き家や土地を手放したい場合はどうすればいいですか?

市町の空き家バンクに登録する、0円物件サイトに載せる、隣の土地の所有者に譲るなどの方法があります。三重県の掲載にも、不動産会社に相談しても需要が少なく、0円物件サイトで譲り先を探した伊賀市の土地がありました。手順や税金は空き家を手放したい人へ|0円で譲る方法と手順にまとめています。

まとめ

三重県では、0円物件サイトにこれまで46件の掲載があり、約半数の21件は伊賀市の物件でした。伊賀市では、親の代に買って使わないままになった分譲地の土地が多く、早く成約したものもあります。家付きの物件は18件で、別荘や海の近くの家もありますが、1981年より前に建てられた家が多く、車で入れない家や、管理費のかかる別荘地もありました。当サイトで確認した伊賀市・南伊勢町の補助は購入や空き家バンクでの成約が前提で、志摩市の改修の補助は0円で譲り受けた家でも対象になる可能性があります。補助の条件と、改修や耐震の費用まで含めて見通しを立てておきましょう。

参考情報

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