奈良県の空き家バンク一覧|探し方と補助制度まとめ

奈良県の空き家バンク一覧|探し方と補助制度まとめ

奈良県で空き家バンクを探そうとすると、市町村ごとにサイトが分かれていて、どこから見ればよいのか迷いやすいはずです。奈良県には県全体の物件をまとめた公式ポータルがありません。そのため、「NPO法人空き家コンシェルジュの空き家バンク」で県内をまとめて見渡し、住みたい地域が決まったら「市町村の空き家バンク」を確認する順番が近道です。このページでは、奈良県公式サイトなどで確認できる探し方と、奈良市の補助制度を整理しました。

目次

奈良県には県の統一ポータルがない:3つの入口を使い分ける

奈良県の空き家バンクは、県ではなく市町村がそれぞれ運営しています。奈良県の移住ポータル「奈良・奥大和移住相談と魅力紹介ポータルサイト」のQ&Aでも、空き家は市町村の空き家バンクや、NPO法人「空き家コンシェルジュ」で紹介していると案内されています。探す入口は、次の3つです。

  • NPO法人空き家コンシェルジュの空き家バンク:奈良県内の複数の市町村の物件をまとめて掲載しているサイトです。2026年9月26日の確認時点で148件の物件が登録されていて、多い順に宇陀市34件、下市町27件、下北山村22件でした。
  • 市町村の空き家バンク:市町村が独自に運営しているサイトです。奈良市・大和郡山市・桜井市・五條市・御所市・宇陀市・山添村・下市町・天川村の9市町村の空き家バンクは、空き家コンシェルジュが運営を受託しています。
  • 全国版空き家・空き地バンク:国土交通省が案内している、LIFULL HOME’Sとアットホームの2社が運営する全国の物件検索サイトです。奈良県内で参加している市町村の物件も探せます。

まず空き家コンシェルジュのサイトで県内の物件の傾向をつかみ、気になる地域が見つかったら、その市町村の空き家バンクも開いて見比べる、という使い方がおすすめです。

空き家バンクがある市町村は?県の一覧表で確認する方法

奈良県の移住ポータルには、市町村ごとの移住支援制度をまとめた「市町村移住支援制度」の表があります(2026年8月24日更新)。この表では、奈良県の39市町村のうち32市町村の「空き家バンク」欄に○が付いていました。

○が付いていない市町村でも、空き家コンシェルジュのサイトに物件が掲載されていることがあります。気になる市町村があれば、県の表と空き家コンシェルジュのサイトの両方を確認し、最後はその市町村の窓口に問い合わせるのが確実です。この表には、住宅の購入支援やリフォーム支援がある市町村も○で示されているので、あわせて確認しておくと便利です。

奈良市の空き家・町家バンク:里山の空き家とならまちの町家

県内で個別に内容を確認できた例として、奈良市の空き家バンクを紹介します。

奈良市は「奈良市空き家・町家バンク」を運営しています。市の東部に広がる里山地域の空き家と、ならまち地域の町家の2種類の物件を掲載しているのが特徴です。運営は、NPO法人空き家コンシェルジュが市から受託しています。

物件の詳しい情報を見たり、見学したりするには、先に利用者登録が必要です。登録は「空き家・町家バンク利用者登録申込書」と「誓約書兼同意書」を空き家コンシェルジュへ提出するか、市が用意しているオンラインフォームから申し込みます。空き家・町家を売りたい・貸したい所有者の物件登録も、同じく空き家コンシェルジュが受け付けています。

奈良県で空き家を買う・借りるときに使える補助制度

空き家バンクの物件は、購入後に改修や片付けが必要になることが少なくありません。ここでは、奈良市の公式ページで確認できた制度を紹介します(いずれも2026年9月26日確認)。

奈良市空き家・町家バンク活用住宅支援補助金

奈良市空き家・町家バンクに登録されている住宅の購入・改修・荷物撤去の費用を、予算の範囲内で補助する制度です。

  • 購入費補助:対象は物件を利用したい人です。登録空き家を買い、購入日から3か月を過ぎる日までに入居することが条件です。補助額は購入費(消費税と土地代を除く)の2分の1で、上限は50万円です。
  • 改修費補助:対象は所有者、または物件を利用したい人です。補助金の交付申請をしてから改修することが条件です。借りた人が申請する場合は、所有者と賃貸借契約を結び、原状回復の義務を免除されている必要があります。補助額は改修費の2分の1で、上限は50万円です。
  • 荷物撤去費補助:対象は所有者です。補助額は荷物撤去にかかった費用の全額で、上限は20万円です。

同じ物件で購入費補助と改修費補助の両方を受けることはできません。また、補助の対象となる工事などは、その年度の3月31日までに終える必要があります。申請書類は市のページからダウンロードでき、問い合わせ先は奈良市都市整備部住宅課の住宅政策係です。

奈良市子育て移住・定住支援金(最大40万円)

2026年7月7日に始まった、子育て世帯の奈良市への移住を支援する制度です。空き家・町家バンクの購入費補助や改修費補助と併用できると、市のページに明記されています。

  • 対象になる世帯:夫婦ともに39歳以下で、中学生以下の子ども、または妊娠している人がいる世帯です(ひとり親世帯を含む)。奈良市に転入する直前の1年間に、奈良市に住所がないことも条件です。
  • 対象になる住宅:2026年7月7日以降に契約した、奈良市内の新築・中古住宅の購入です。住宅を借りる場合は対象になりません。
  • 支援額:1世帯30万円です。市の立地適正化計画で定められた「居住誘導区域」または「居住環境維持区域」への移住なら、10万円が加算されます。

手続きは、転入前の「事前申出(エントリー)」と、転入後の「交付申請」の2段階です。事前申出は物件の契約から6か月以内で、奈良市へ引っ越す前に行う必要があります。受付は2027年1月31日までで、予算の枠に達した時点で締め切られます。

移住支援金は空き家バンクとは別の制度

東京圏などから移住して就業・起業した人が対象の「移住支援金」は、空き家バンクとは別の制度です。実施しているかどうかや金額は市町村ごとに異なります。制度全体の仕組みは移住支援金とは?いくらもらえるか仕組みを解説で解説しています。

奈良県の空き家バンクを利用する流れ

空き家コンシェルジュの空き家バンクを利用する場合、公式サイトで案内されている流れは次のとおりです(空き家バンクの基本的な仕組みは空き家バンクとは?仕組みと不動産仲介との違いで解説しています)。

  1. 空き家バンクのサイトで、希望する地域や条件に合う物件を探す
  2. 気になる物件があれば、電話またはメールで問い合わせる(物件の登録番号を伝える)
  3. 利用登録を行う(登録の書式は市町村ごとに異なるため、事前に問い合わせる)
  4. 空き家コンシェルジュの同行のもとで、物件を内覧する
  5. 空き家コンシェルジュが所有者に連絡し、利用条件の交渉を進める
  6. 所有者と売買・賃貸の契約を結ぶ

空き家コンシェルジュの利用は無料ですが、賃貸や購入にかかる実費は自己負担です。

奈良県で空き家を探すときの注意点

  • 契約は所有者との当事者間で行う:空き家コンシェルジュは情報提供や連絡調整は行いますが、売買・賃貸借の仲介はしていないと明記しています。契約条件は書面で確認し、必要に応じて不動産会社や専門家に相談しましょう。
  • 補助金は「申請してから工事」が基本:奈良市の改修費補助のように、交付申請より前に着手した工事は対象外になる制度があります。契約や工事の前に、市町村の窓口で手続きの順番を確認しておくと安心です。
  • 地域によって物件の性質が大きく違う:奈良市のならまちの町家と、山あいの地域の古民家では、暮らし方も改修の必要性も大きく異なります。通勤や買い物、冬の生活も含めて、現地で確認しましょう。
  • 掲載状況は日々変わる:空き家バンクの物件は、所有者の事情で増えたり減ったりします。希望に合う物件がなくても、定期的に確認するか、窓口に相談してみてください。

無償譲渡(0円物件)を探している場合は、奈良県の空き家0円物件(差し上げます)の探し方と注意点もあわせて参考にしてください。

よくある質問

Q1. 奈良県内の空き家バンクをまとめて検索できるサイトはありますか?

奈良県が運営する統一サイトはありません。県の移住ポータルでも案内されているNPO法人空き家コンシェルジュの空き家バンクなら、県内の複数の市町村の物件をまとめて探せます。全国版空き家・空き地バンクでも、参加している市町村の物件を横断して検索できます。

Q2. 奈良市の空き家・町家バンクの物件を見学するにはどうすればいいですか?

先に利用者登録が必要です。利用者登録申込書と誓約書兼同意書を、運営を受託している空き家コンシェルジュへ提出するか、奈良市が用意しているオンラインフォームから申し込みます。登録が完了すると、物件の詳しい情報を見たり、見学したりできるようになります。

Q3. 奈良市の空き家バンク補助金と子育て移住・定住支援金は両方使えますか?

奈良市の公式ページでは、子育て移住・定住支援金は空き家・町家バンクの購入費補助または改修費補助と併用できるとされています。ただし、子育て移住・定住支援金は住宅を購入した場合に限られ、手続きも別々に必要です。利用前に市の窓口で確認してください。

まとめ

奈良県で空き家バンクを探すなら、県の統一ポータルがない点を押さえておくことが大切です。まずNPO法人空き家コンシェルジュの空き家バンクで県内をまとめて見渡し、地域が絞れたら県の支援制度表や市町村の空き家バンクで確認しましょう。奈良市では購入・改修・荷物撤去の補助に加えて、子育て世帯向けの支援金も併用できます。条件や受付期間は年度ごとに変わるため、利用前に各窓口で最新情報を確認してください。

参考情報

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